不動産業界のプロと保護猫支援のプロがタッグを組んで
保護猫ちゃんとその家族を応援するプロジェクト

石川 龍明

アパートメントの企画をする仕事を天職と思い33年続けてきた。
おかげさまでいろんな人たちのお力を借りて444棟のアパートメントを引き渡すことができた。

その企画力を活かして、何か世の中のためにならないかといろいろ模索をしていた。
そして今、猫と人と横濱を繋ぐにゃんClassプロジェクトというものを仲間たちと立ち上げることになったのだ。

さかのぼること
実は僕は63歳の夏まで猫を触ることも、撫でることもなく生きてきた。
なんとなく子供の頃、隣のおばさんが飼っていたので、犬よりも猫かなという気がしたくらいだ。

そんなとき、あるアパートメントの仕事のオファーをいただいたクライアントから熱海の保護団体くすのきさんを紹介された。

小さな命を守るために一生懸命、自分の時間も惜しまずに働いていた。
初めて見る光景だったが感動したのを覚えている。

そこで、猫に興味を持ち出した僕は、まずは自分で猫を飼おう、猫を知ろうと思ってひとりの猫を譲渡してもらった。

現在7ヵ月目になるが、夜も一緒にベッドで寝る。
今はなくてはならない家族の一員となった。

そして3年前くらいからいろいろ相談を受けていた1970年に完成したヴィンテージなビルの再生が思い浮かぶのだった。

オーナーは他で十分収入を得ている人だったので、このビルは石川くんに任せるんで1棟まるまる好きにやってみなさいなどという声もかけていただいていた。

しかし、僕もまだしっくりしていなかったのだが、時代の流れとして僕や僕の仲間たちの目の前に現れた現実は、コロナで全国を出張で回る仕事がなくなりリモート(ZOOM)にて仕事の形態を切り替える事態になっていた。

その上、15年間事務所として構えていた横浜郵船ビルも開発の関係で、今年の9月にはテナントが全部出るということになった。

そこでこの3年間いろいろと模索していたヴィンテージのビルのことを思い出し、横濱に腰を据え、根っこを生やし馬車道から、この濱の日本橋(吉野町)に拠点を移し、自分の中では少し早い段階だったような気がするが、自分の仕事もハックすることにした。

ここ横濱ねこビルは明治の初期に開港された横浜の港で財を成した人たちが社交の場として、通ったのが日本橋と言われる場所だった。

そしてこのビルのオーナーは、今3代目だが初代祖母さまは喬美家という芸者さんたちの置屋をやっていてこの地域ではかなり栄えたお店だったという。

そんな由緒ある場所で、ねこと人と横濱を繋ぐ文化を感じるプロジェクトを立ち上げたいと思い、数名の仲間に声をかけて、ここ横濱ねこビルにて『にゃんClassプロジェクト』の事業を立ち上げることとした。

この事業の中心をなすのが、濱の日本橋喬美家スペース(コワーキングスペース)だ。
もう、いくつもの作品をお客様のために手がけてきたので今回は、自分のためにわがままに、自分の好きなスタイルで大海原に船を浮かべ仲間たちと海図と羅針盤を持ちワクワクする航海をしようと思う。

そして、その結果は神のみぞ知るというところだろうか。(笑)

すべての夢と微笑みをカタチに。

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